太陽光発電の設置にはどれくらい費用が掛かる?具体的な相場を知ろう!

公開日:2021/10/15   最終更新日:2024/04/15


太陽光発電に興味を持たれている方も少なくないかと思います。しかし、太陽光発電というと大掛かりな設備が必要になるイメージがあり、設置には一体いくらくらい掛かるものなのか気になるところですね。今回の記事では、太陽光発電設備の設置に具体的なイメージが持てるよう、もうちょっと具体的な相場についてまとめました。
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太陽光発電の設置にかかる費用相場

太陽光発電の設置にかかる費用は、場所や規模によっても変わりますが、概算として大まかな金額は知ることができます。まず、家庭用の太陽光発電の設置費用は1kW当たり20万~30万円程度が相場です。「kW」というのは、発電できる電力の大きさのことです。

だいたい4人家族で平均消費電力は約4.5kWといわれているため、それを太陽光発電で電力をカバーするとなると、100万円以上の設置費用が必要ということが想定できます。もちろんこれは概算なので、どんな部材を使うか、どんな場所に設置するかによっても変わってきますが、「0がいくつ付くくらいか」という話であれば、このくらいが目安になるということです。

なお、これは家庭用で民家の屋根の上に設置した場合を想定したものです。より大規模に、具体的には空き地などを利用して「10kW以上」の設備を発電専用の土地に設置して発電をしようとした場合、「産業用」という括りになります。一般的に規模が大きくなれば「kW当たり」での単価は下がってくるといわれています。

その一方で、規模が大きくなってくると、屋根の上に設置する場合と違って、土地の造成が必要になり、フェンスを取り付けや付属する部材の数が多くなるなど、いろいろな費用が必要になってくるようです。場合によっては、そういった工事に掛かる費用が数百万円あるいは数千万円の単位で大きくかさんでしまうこともあるので、その点では、家庭用の場合と相場が異なってくるので気を付ける必要があるでしょう。

産業用として大規模に行う場合は、「1kW当たり30万円」という相場はありますが、実際の費用はケースバイケースと考えておくとよいでしょう。

太陽光発電の設置費用を安く抑えるテクニック

太陽光発電の設置費用を安く抑えるテクニックがいくつかあります。今回は4つ紹介します。

国や自治体からの補助金を活用する

太陽光発電は、脱炭素の流れを牽引するための大きな役割を持っているだけに、公的機関からの補助金制度などがあるようです。建築物とセットで設置する場合を想定した「ZEH」関連の補助事業であれば、補助金額も比較的大きいようです。

太陽光発電の設置業者を厳選する

先ほども工事費用が大きく変わることがあると書きました。試算によっては、設置費用の3分の1が工事費用という場合もあるため、ここをきちんと抑えることができるかどうかは、設置費用全体に大きく左右してきます。どのような工事を行うかによって工事費が変わるため、1社だけでなく、数社に対して見積もりや工事の提案を依頼し、雑にならない範囲で安く工事をしてくれる業者を厳選することが大切です。

安い太陽光パネルを利用する

太陽光パネルはいろいろな会社が製造しています。日本では国産パネルが好まれる傾向が強いですが、安さでは海外メーカー製という選択肢も有力です。メーカーにこだわらないのであれば、海外メーカーも含めて検討してみるとよいでしょう。

ローンの金利負担を検討する

太陽光発電を設置する際に、ローンを組むこともあるかと思います。家や自動車を買うときと同様に、金利の計算はきちんとしておきましょう。固定金利が有利か、変動金利が有利か、いろいろシミュレーションをして、金利負担が軽いローンを組むようにしてください。

太陽光発電を設置する際に注意するべき点

太陽光発電を設置する際は、設置の時のことだけでなく、設備を使い切った後のことまで考える必要があります。まず、設置後の運用の期間においても「ランニングコスト」が掛かることは知っておきましょう。太陽光発電設備は動く部分が少ないため、設置したらそのまま放置しておいても大丈夫なように見えますが、事故なく、そして想定通りの発電量を確保するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

具体的には、パネルを始めとする設備全体の点検やパワーコンディショナーなどパネルよりも早く寿命を迎える部材の交換などがあります。場合によっては、屋根の上にのぼるための足場を組むこともあるため、メンテナンス費用といっても場合によってマチマチですが、20年間設置しておくと考えると、数百万円単位での出費は見込んでおいた方がよいともいわれます。

そして、最終的には撤去することになりますが、設置同様に撤去の時にも工事費が掛かるうえ、取り外した部材は粗大ゴミ、産業用の設備の場合は産業廃棄物なので、処理費用を負担することになるようです。そのための費用もきちんと取っておくことが必要です。

まとめ

今回は、太陽光発電設備の設置に関する費用の相場についてまとめました。設置だけを見ると、だいたい「kW当たり30万円」くらいを見ればよいのですが、この他にもランニングコストや廃棄するときの費用を見ておく必要があるため、しっかりとしたお金のプランニングが必要です。まずは専門の業者に相談してみましょう。

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