太陽光発電は雪の影響を受ける?設置する際に気を付けるポイントは?

公開日:2023/09/15   最終更新日:2024/04/15


雪が多く降る地域で暮らしている人にとって、太陽光発電は雪が降る季節にどのような影響を及ぼすのか気になる人が多いでしょう。雪による影響は少なからず受けることになるので、前もって準備を整えておくほうがよいでしょう。とくに、事故や損傷に巻き込まれないようにしたいものです。今後の参考にしてください。
【長野県】おすすめの太陽光発電業者一覧のバナー

長野県は雪が多い「豪雪地帯」がある

地域により雪の量に違いが生じています。一般的に北部は豪雪地帯が多くなっています。

長野県北部は豪雪地帯が多い

冬季オリンピックが開催されたこともあり、長野県は雪が多い地域であると認識している人も多いでしょう。長野県は南北に長いので、雪が多く降る地域とそこまで降らない地域に分かれています。一般的に北部は豪雪地帯が多くなっています。

さらに、豪雪地帯よりも雪の量が多い特別豪雪地帯もあります。主な地域は飯山、中野市北部、長野市の鬼無里や戸隠地区などです。これらの地域では、住宅の屋根に雪が大量に積もってしまうので、雪下ろしをしなければいけません。

しかし、屋根の上に登って作業するのは非常に危険なので、屋根にあらかじめ傾斜がつけられています。屋根に傾斜がついているので、雪が屋根に積もる前に地上に雪が落ちるようになっています。

この際、屋根の上の雪が落ちる場所は、人通りが少ない場所になっているので、落雪による怪我が発生することを心配する必要はありません。雪下ろしを前提とした住宅のつくりになっているのが特徴的です。

北信エリアでも雪の量に違いがある

スキー場が複数運営されているので、北信エリアすべてに大量の雪が降ると認識している人もいるでしょう。しかし、実際はそのようなことはありません。雪が比較的少ないエリアは、中野市南部や長野市北部などです。そのなかでも特に雪が少ないエリアは、川中島や篠ノ井などです。同じ県ですが、地域により雪の降る量が異なることが分かります。

雪が太陽光発電に与える影響

発電量に大きな影響を及ぼします。また、パネルが損傷してしまう可能性もあります。

降雪による発電量の低下

発電量は、日照時間の影響を受けます。一般的に晴天の日は発電量が多くなり、曇りや雨の日は発電量が少なくなります。雪の日は晴天の日の発電量の1/10程度に低下してしまうことが知られています。

また、雪が強く降ったときは発電量が0になってしまう可能性もあります。そのため、自家消費のために太陽光発電を導入した場合、雪が降る季節はほとんど自家消費できない状況になることを想定しておきましょう。つまり、売電による収入も見込めなくなります。

雪の重みでパネルが損傷

1日中雪が降ったときや、湿り気を多く含んだ雪が大量に降ったときは、雪の重みでパネルが損傷するかもしれません。屋根はおよそ200㎏の重さに耐えられるようになっていますが、雪の重みは密度により変化するので、こまめに屋根の上に積もった雪を下さなければいけません。

また、パネルと架台の重みも屋根が支えているので、そのあたりも考慮しておきましょう。雪の重みでパネルが損傷すると、発電が難しくなる可能性があります。また、メンテナンスのために費用が発生するので、出費をできる限り抑えたい人は避けたいところです。

落雪による事故

屋根に傾斜がついていないと、屋根の上に登って雪下ろしをしなければいけません。しかし、作業に慣れていない人は、屋根から落下して怪我を負ってしまう可能性があります。また、最悪の場合は地面の雪のなかに埋もれてしまうことで死亡するケースもあります。そのようなことから、多少のリスクがあることを知っておきましょう。

積雪・豪雪地帯で太陽光発電を設置するときの注意点

いくつか工夫する必要があります。ノウハウを知っている業者にアドバイスを求めましょう。

パネルの耐荷重を知っておく

豪雪地帯や特別豪雪地帯で生活を送っている人は、パネルの耐荷重性能が高いものを選択するほうがよいでしょう。または、こまめに雪下ろしを実施してパネルの損傷を防ぎます。

パネルの角度をつける

15度以上の角度をつけることで、屋根の上に積もっている雪を地上に落とせるようになります。さらに角度をつける方法もありますが、パネルを設置できる枚数が減少してしまうので、発電量の低下に繋がってしまいます。

地面からパネルまでの高さを上げる

屋根に積もった雪が地面に落下するように設計しますが、地面からパネルまでの距離が短い場合は、屋根に積もった雪が完全に地面に落下することなく、パネルの付近に積み上がっている状態になってしまいます。そのよう状態を回避するために、地面からパネルまでの高さを上げましょう。

架台の強度を強くしてもらう

架台が倒壊してしまうと、再び設置するための費用が高額になってしまいます。可能であれば、業者に強度を強くしてもらいましょう。

まとめ

雪が多く降る地域の特性に合わせた商品の販売を行っているので、業者にアドバイスを求めましょう。前もって備えておくと、パネルを導入するときに慌てることなく対応できます。降雪による発電量の低下や落雪による事故のリスクがあることは、あらかじめ分かっていることなので、自分がコントロールできないことにストレスを蓄積しないようにしてください。

っている方には
こちらの会社がおすすめ!
株式会社アクアスミス
株式会社アクアスミスは、長野県佐久市に拠点を置く「太陽光」「蓄電池」「V2H」にまつわるサービスを提供している会社です。豊富な経験から、住宅ひとつひとつに最適な「太陽光発電」を案内しています。 地域密着・気軽に相談できる点や、メーカー直接卸でコストパフォーマンスがよい点もメリットです。アフターサポートも充実しており、取り付けまでの申請や融資もサポートしてくれます。

おすすめ関連記事

SEARCH

READ MORE

太陽光発電を始めたいけど、設置する業者を選ぶのはわからないことだらけで大変ですね。だからといって、あまり吟味せずにたまたま声を掛けてきた業者に決めてしまうのは禁物です。後で悔いが残ることのな

続きを読む

太陽光発電を設置しようと考えている方もいるのではないかと思います。太陽光発電の設置にはいくらくらいかかるのでしょうか。太陽光発電は決して安い買い物ではありません。できることなら安く抑えたいで

続きを読む

最近では、太陽光発電システムの中に蓄電池を組み込んで設置する例が見られるようになりました。蓄電池とは充電して使える大きな容量の電池のことです。太陽光発電に蓄電池を組み合わせることで、太陽光発

続きを読む

太陽光発電で発電していると、電圧抑制という減少に遭遇することがあります。よく晴れた発電に適した日など、発電しすぎて電圧を抑制しなければならないこともあるのです。今回の記事では、太陽光発電を始

続きを読む

太陽光発電で発電した電気を家の中で使ったり電力会社へ売電したりするときには、パワーコンディショナーという機械が必須です。あまり聞き慣れない機械だと思いますが、大事な働きをしてくれます。今回の

続きを読む

太陽光発電への関心が高まっています。この記事を読んでいる方の中にも、興味がある方は多いのではないでしょうか。一方、太陽光発電の仕組みがどうなっているかについて知っている人はあまり多くありませ

続きを読む

太陽光発電に興味を持たれている方も少なくないかと思います。しかし、太陽光発電というと大掛かりな設備が必要になるイメージがあり、設置には一体いくらくらい掛かるものなのか気になるところですね。今

続きを読む

太陽光発電は屋外に設置しているものなので、常に風雨にさらされています。何かの原因で設備の一部が破損したり汚れたりしていることもあるのです。そんな理由から、設置したらメンテナンスが必要です。今

続きを読む

最近話題になっている太陽光発電ですが、設置の際にトラブルが発生することもあります。太陽光発電そのものが悪いということではありませんが、しっかり把握しておくべきことや気を付けるべきことを踏まえ

続きを読む

太陽光発電はどうやって設置されるのでしょうか。太陽光発電設備を設置する機会はなかなかありませんから、詳しく知らないという方も多いでしょう。この記事では、太陽光発電を設置するまでの具体的な流れ

続きを読む