被害が出てからでは遅い!太陽光パネルに鳥が巣を作らないための対策
鳥たちが家の屋根にいるのは珍しい光景ではありませんが、太陽光パネルの近くを頻繁に飛び回ったり、出入りしたりしている様子が見えたら要注意です。鳥が太陽光パネルの近くに巣を作っているかもしれません。今回は鳥が太陽光パネルに巣を作ることで発生する被害や、事前にできる対策、巣ができてしまった後の対処法についてまとめます。
太陽光パネルに鳥が巣を作る被害は多い
鳥が太陽光パネルに巣を作ることはそれほど珍しいことではありません。鳥は卵を産み、ヒナを育てるために巣を作ります。日本では2月から8月にかけて巣作り・子育てする姿が見かけられます。地面や岩場に巣を作る鳥もいますが、多くの鳥は樹上など高い場所に巣を作ります。地上から離れることでネコなどに襲われるリスクを減らしていると考えられます。
そして、高い場所に巣を作ることにより、周辺を見渡しやすく、天敵から卵やヒナを守りやすいメリットも得られます。だからといって、いくら高い場所でも吹きさらしのような場所に巣は作られません。雨風をしのげる場所、屋根やガレージの陰に好んで巣を作ります。
太陽光パネルの構造を考えると、パネルの下はまさに「雨風をしのげる場所」であり、鳥にとって好条件であることが分かります。最初は「鳥の姿をよく見かけるな」程度だったものが、頻繁に鳥が自宅の屋根付近を出入りしていたり、鳥の鳴き声がやたらと近くで聞こえるように感じたりしたら、自宅の太陽光パネルの下に巣を作られている可能性があります。街中にある太陽光パネルは鳥にとって絶好の巣作りポイントになってしまうのです。
鳥が巣を作ることのデメリット
太陽光パネルに鳥が巣を作ることによってどのようなデメリットがあるのでしょうか。
1つ目のデメリットは糞害です。鳥が巣を作り、常に居座ってしまうと太陽光パネルが鳥の糞によって汚されてしまいます。糞がパネル表面に付着すると発電効率が低下します。さらに、パネル表面についた糞は火災の原因になります。加えて、ハトなどの糞は塗装や金属を腐食させてしまうため、太陽光パネルの耐久性を大きく損ないます。
2つ目のデメリットは騒音です。鳥が飛来するようになると鳴き声などの騒音が発生します。
3つ目のデメリットは衛生環境の悪化です。野鳥の糞や羽には病気のもととなるウイルスや細菌が存在しているため、それらが家の中に入り込み健康面で被害が出る可能性があります。
4つ目のデメリットは排水が阻害されることです。糞や羽により屋根から水を排水する場所がふさがれてしまい、雨漏りの原因を作ってしまいます。以上のように、鳥が巣を作るといろいろなデメリットが発生してしまうのです。
事前にしておきたい鳥害の対策
代表的な鳥害対策として3つの方法があります。
1つ目の方法は専用のネット(防鳥ネット)を設置することです。太陽光パネル対策専用の防鳥ネットが市販されているので、それを使って鳥の侵入を防ぎます。
2つ目の方法は忌避剤を散布することです。忌避剤は固形・ジェル状・スプレータイプなどがあり、比較的容易に対策できます。しかし、忌避剤を散布しにくい場所もあるので、万能とはいえません。また、雨によって忌避剤が流されてしまうので、定期的に散布を継続しなければなりません。
3つ目の方法は鳥に弱い電気ショックを与える設備を設置することです。この場所は危険であると鳥に認識させることで鳥の飛来を防止します。効果はありますが、10万円以上かかるためコストが高いというデメリットがあります。
鳥が巣を作ってしまったときの対処法
これまで、鳥が太陽光パネルに棲みつくことで生じる被害や事前にできる鳥害対策についてまとめました。しかし、すでに鳥が巣を作ってしまっていたらどうすればよいのでしょうか。結論をいえば、巣を除去するしかありません。といっても、簡単に巣を撤去できるわけではありません。
鳥が巣を作る場所はほかの動物に襲われにくい場所です。ということは、鳥は人間が撤去しにくい場所に巣を作る可能性が高いといえます。しかも、ハトやカラスを含む野鳥は鳥獣保護管理法の対象であるため、勝手に駆除したり卵やヒナを処分したりできません。
また、市街地で多く見かけるハトは気に入った場所に強い執着を見せるため、何度も繰り返し巣を作ります。そのため、一度撤去しても何度も巣を作ってしまい、いたちごっこになってしまうことがあります。個人での対策には限界があるので、専門の業者に依頼したほうがよいでしょう。
まとめ
今回は「被害が出てからでは遅い!太陽光パネルに鳥が巣を作らないための対策:と題して、太陽光パネルに鳥が巣を作る理由や太陽光パネルに鳥が棲みつくことで発生するデメリット、事前にできる鳥害対策、鳥が営巣してしまったときの対処法などについてまとめました。太陽光パネルに巣を作られてしまうと発電効率が落ちたり、発電設備が被害を受けたりと経済的デメリットがあります。それだけではなく、健康被害をこうむる可能性があるので、できるだけ早く専門業者に対応を依頼するとよいでしょう。
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