エコフレンドリーな暮らしの実現!太陽光発電とオール電化の暮らしとは

公開日:2024/01/15   最終更新日:2024/04/15

All-electric life

オール電化とは、自宅のエネルギーを電気ですべて補うシステムです。ガスを一切使わないので、ガス料金を節約できる点がメリットですが、日中の電気代が割高になることが懸念点でしょう。しかし、生活スタイルによっては、太陽光発電とオール電化をセット導入することで、デメリットが解消できる場合があります。この記事でその仕組みを解説しましょう。
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オール電化住宅に必要な電気代

オール電化住宅とは、調理や給湯など本来ガスを使う熱源に、すべて電気を使用する住宅のことです。調理面ではガスコンロの代わりにIHクッキングヒーターを使用し、お湯を沸かすのにはガス給湯器ではなくエコキュートのような電気給湯器を使用します。

自身のご家庭が、オール電化を導入すべきかどうかの判断基準のひとつにガス代があります。目安として、1か月のガス代が6,000円以下の家庭は、オール電化にしたときの費用対効果は薄いです。むしろ設備導入にかかった費用を償却できずに、設備が寿命を迎えてしまう可能性があります。

一方で、1か月のガス代が6,000円を超える場合、とくに1万円を超えるような場合は、設備導入費を加味してもオール電化導入を考える価値が充分あるでしょう。ちなみに関西電力が公表しているデータによると、オール電化にした場合の、月あたりの電気代は、1人暮らしで約1万1,000円、2人暮らしで約1万3,000円、3人暮らしで約1万5,000円、4人暮らし以上で約1万7,000円となっています。

オール電化を導入する際は、電力プランの契約内容見直しも必要です。オール電化住宅では「昼間の電気代が割高になる代わりに、夜の電気代が安くなる」電力プランとセットで契約することで、その恩恵を受けることができます。なぜなら、電気が安くなった夜の時間帯を使って、エコキュートが一日に必要なお湯をすべて沸かしてくれるからです。

普段の生活で、もっともエネルギーを消費するのがお湯を沸かすことです。この湯沸かしを、安価な夜の電気で補えるのが、オール電化で光熱費が安くなる理由のひとつでしょう。反対に、昼間も冷暖房を絶えず使うような家庭は、かえって光熱費が高くなる可能性があるので注意してください。

昼間は、家に人がいないため電気を使わず、夜間になると家族全員で大量の電気を使う家庭に、オール電化は向いています。また、コンロの消し忘れやガス漏れによる火災のリスクがないため、オール電化は精神衛生的にもよいでしょう。

値段や償却年数などの数字で見える効果だけに着目する方が多いですが、こういった数字に表れない魅力も覚えておくと、オール電化にするべきかどうかの判断材料のひとつになります。

太陽光発電とオール電化をセットにするメリット

太陽光発電とオール電化を組み合わせて導入すると、多くのメリットが得られます。まず、太陽光発電は再生可能エネルギー源であり、太陽光を利用して電力を生成するため、環境に優しいエネルギー供給が可能です。このことから、二酸化炭素の排出を減少させ、地球環境への負荷を軽減できます。

また、太陽光発電は日中にもっとも効率的に発電し、発電コストが低いため、昼間の電力需要をカバーするのに適しているのです。一方、オール電化は電力を多用する家庭用電化製品(給湯、冷暖房など)を電気で動かすシステムで、電気代が昼間に高額になるという欠点があります。

太陽光発電とオール電化を組み合わせることで、昼間の高電力需要に対して太陽光発電が電力供給を行うため、昼間の高額な電気代を大幅に削減可能です。これにより、家計への電気代の負担が軽減され、エネルギーコストを節約できます。

さらに、太陽光発電は発電能力が変動するため、余剰電力が発生することがあります。この余剰電力を電力会社に売電することで収益を得ることができ、電気代のさらなる削減や収益化が可能です。

最後に、太陽光発電とオール電化の組み合わせは、エネルギーの自給自足を促進し、エネルギーの安定供給を実現します。天候に左右されず、自家発電できるため、停電時にも電力を利用できる安心感があるのです。

太陽光発電とオール電化をセットにするときの注意点

ライフスタイルによっては、太陽光発電とオール電化を組み合わせた場合に得られるメリットがないこともあるので、注意が必要です。

たとえば、昼間は家に誰もいない場合、昼間の高額な電気代を抑えるためにオール電化のみを導入するだけで充分かもしれません。一方、太陽光発電を導入してしまうと、設置にかかった費用が元を取れない可能性が高くなります。

また、天候による影響も大きなポイントです。太陽光発電は天候に左右され、曇りや雨の日では発電量が大きく減少します。曇りの日の発電量は晴れの日の40%〜60%程度で、雨の日はわずか25%まで減少することもあるのです。

とくに梅雨や冬の時期は発電量が限られ、かつ冷暖房の使用が増えるため、太陽光だけでは必要な電力をまかなえず、高額な電気を購入せざるを得ない状況になるかもしれません。

太陽光発電を導入していても、天候や季節によって電気代が変動することを理解し、導入の判断を慎重に行いましょう。

まとめ

ガス料金がかからなくなるオール電化は、生活スタイルによっては、光熱費を節約できる、お得なシステムです。さらに太陽光発電をセットで導入することを考えると、昼間の電気代が高くなる、オール電化の弱点をカバーできる場合があります。

太陽光発電とオール電化の導入をお考えの方は、自身のライフスタイルや家族構成、1か月の光熱費を一度見直してから、検討するようにしましょう。

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