太陽光発電の設置には屋根の形が重要!最適な形状・角度・方角は?
本記事は、これから太陽光発電を導入しようと考えている人におすすめです。パネルを設置する屋根の形状、角度、方角により発電効率が変化します。素人では詳しいことが分からないので、パネルを設置する前に業者にシミュレーションしてもらいましょう。最適な屋根の形状を選択することが大切です。
太陽光発電の設置に最適な屋根の形状
5つの屋根の形状があります。それぞれにメリットがあるので見ていきましょう。
切妻屋根
まるで山のような形状をしている屋根です。こちらの特徴は、屋根の面積が広くなるので、多くのパネルを設置できます。屋根の方角が適している場合は、2面とも発電が見込めるようになるので、自家消費として使用できるようになります。
片流れ屋根
屋根のトップから地上にむけて、一面で構成されています。こちらはデザイン性が優れているので、最近の注文住宅では人気を集めています。切妻屋根のように2面ではないので、片流れ屋根の方角が重要になってきます。南向きであれば適しているでしょう。
寄棟屋根
台形の形状をした屋根が2面、三角形の形状をした屋根が2面あります。一般的に北側の屋根を除いた3面にパネルを設置するようになります。切妻屋根とは異なり、三角形の形状をした屋根が2面存在するので、そのスペースを有効に活用することが大切です。
方形屋根
こちらは、すべての面が三角形の形状になっています。4面で構成されているので、北側の屋根を除いた3面にパネルを設置するようになります。寄棟屋根のように台形の形状をした屋根は存在しません。スペースを有効に活用することが大切です。
陸屋根
屋根に勾配がないので、平屋根ともいわれています。こちらはビルやマンションなどの、高さがある建物に用いられています。自宅の屋根に傾斜がついていても、人通りが無い場所であれば屋根の上に積もった雪を下ろしても問題ありません。しかし、ビルやマンションでは大事故に繋がってしまう可能性があるので、陸屋根を採用しています。
太陽光発電の設置に最適な屋根の角度
30度が理想的な角度といわれています。しかし、屋根の面積が狭い場合は、設置できるパネルの数が少なくなってしまうので、角度について考慮しなければいけません。発電効率が変化するので、地域の状況に合わせましょう。
30度が理想的といわれている
一般的に、少しだけ傾斜をつけるほうがよいといわれています。30度が理想といわれていますが、屋根の面積や自宅の場所により最適な角度は変化するでしょう。たとえば、屋根の面積が狭い場合は、パネルの角度を急にすればするほど、設置できるパネルの数が減少します。
そのような状態では発電量が低下してしまうので、屋根の面積が狭い場合は30度よりも浅い角度を採用する可能性があります。
また、地域により緯度が異なるので、地域に合った角度でパネルを設置するようにします。沖縄は北緯27度ですが、北海道は北緯45度になります。同じ日本でもこのような違いが生じているので、それを踏まえて設置しましょう。
傾射角で発電効率が変化する
発電量が変化するので、パネルを設置する前に業者にシミュレーションを依頼しましょう。季節により日照時間が異なるので、その点も踏まえて見積もってもらいます。また、実績が豊富な業者のほうが安心できるでしょう。
太陽光発電の設置に最適な屋根の方角
南向きが理想的といわれていますが、周辺環境の影響を受けるのでこの限りではありません。
南向きが理想的といわれている
パネルを設置しても、太陽光が当たらなければ意味がありません。業者に設置を依頼するのでそこまで極端な状態にはなりませんが、実績のある業者に依頼するとシミュレーションも実施してくれるので安心して任せられます。
1日のなかで最も太陽光の量が増える正午のタイミングでは、南の方角に太陽があるので南向きに設置するようになっています。自宅の屋根の形状が特殊でも、南、南西、南東にパネルを設置できるようになっていることがほとんどなので、業者に相談しましょう。
しかし、東向きと西向きが適していないわけではありません。たとえば、東向きと西向きにパネルを設置することで、南向きに一面だけパネルを設置するよりも太陽光が当たりやすくなります。
屋根の方位で発電量が変化する
注文住宅を建てるときに、家族が集まってリラックスする時間を過ごすリビングは、南向きにつくられていることが多くなっています。パネルを設置することを前提として住宅を建てる場合は、南向きにパネルを設置できるように設計しますが、必ずしも南向きが適しているとは限りません。周辺環境の影響を受けるので、業者に相談しましょう。
まとめ
1年間を通じて地域の発電量をシミュレーションしてもらいましょう。年間の発電量が分かると、どの程度の電気代が節約できるのか計算できるようになります。季節により発電量の差が生じることが考えられるので、必ず1年間を通してシミュレーションしてもらいます。
この際、業者の施工事例などを参考にして、アドバイスを求めましょう。パネルを設置するための費用は高額になるので、予算の範囲内で収まるように工夫しましょう。
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