屋根に太陽光発電ができない!そんなときはカーポートがおすすめ
昨今の電力不足や電力高騰に対応するために、太陽光パネルの導入を検討している家庭が多くなっています。しかし、太陽光パネルはどの住居にも設置できるものではありません。太陽光パネルが設置できない住居には、カーポートに設置するソーラーカーポートがおすすめです。まずは太陽光パネルが設置できない住居の条件から見ていきましょう。
太陽光発電を設置できない屋根もある
太陽光パネルを設置できない要因はいくつかあります。この項目では設置できない要因を屋根の構造、材質、住居本体の要因に分けて解説していきます。
屋根の構造
屋根の構造が原因で、太陽光パネルが設置できないのはよくあるケースです。たとえば、垂木や野地板がない場合には太陽光パネルが設置できません。一般的な住居に垂木や野地板がないケースはほとんどありませんが、倉庫などに導入を検討している際は、事前に確認しておきましょう。
次に、屋根が小さく入り組んでいる場合です。狭い屋根は太陽光パネルの設置は可能ですが、容量が小さいものになります。設置代や人件費も大差がないので、結果的に損することが多くなるでしょう。屋根が小さい住居は都心部に多いので、都心部に在住している人は、とくに事前の確認が必須です。
また、天窓がある箇所にも設置できないので、天窓がある住居も太陽光パネルの設置は向いていません。最後は屋根の勾配が11寸以上の住居です。11寸は角度でいうと45度以上の住居を指しています。
太陽光パネルの設置にもっとも適しているのは勾配が6寸(30度)の住居です。太陽光パネルは南向きの屋根に設置すると日当たりがよく、効率的に発電ができるようになります。
屋根の材質
屋根の材質が原因で設置ができないものは主に2つです。1つ目は銅板葺の屋根です。銅板葺の屋根に太陽光パネルの架台を設置することで、電気による腐蝕が起こってしまい、設置面がサビてしまうため設置ができません。屋根のサビは雨漏りの原因になるので、メーカーからも設置を推奨されず、保証も対象外になります。
2つ目はパミール屋根です。パミール屋根への設置自体は可能ですが、雨や風、太陽光など基本的に劣化のスピードが速い材質になります。太陽光パネルを設置してもすぐに屋根のリフォームが必要になるので、おすすめできません。
住居本体の要因
住居が要因で設置できないのは、主に築年数と住居の場所です。築年数は法的な決まりはありませんが、築25年以上の住居は劣化している可能性が高くなります。屋根が劣化している状態で太陽光パネルを設置すると、雨漏りの原因になりかねません。
ただし、築年数が経っていてもリフォームがされていると問題がないケースもあります。設置する前に住居の築年数、屋根の劣化状況を確認しておくのがよいでしょう。
また、住居の場所は海側にあると、塩害が原因で太陽光パネルを設置できないケースがあります。沿岸から300〜500m離れていないと設置ができないケースがほとんどです。
業者によっては、塩害対策済みの太陽光パネルを用意してくれる場合もあります。沿岸部の住居でどうしても設置したい場合は、一度業者に相談するのがおすすめです。
屋根に太陽光発電が設置できない場合、カーポートがおすすめの理由
この項目からはソーラーカーポートについて解説していきます。まずは、太陽光パネルが設置できない場合に、ソーラーカーポートがおすすめである理由から見ていきましょう。
屋根に設置できない住居にも設置ができる
屋根に太陽光パネルを設置できない住居にも、設置可能なのが一番の強みです。ソーラーカーポートは方角などを気にする必要がなく、設置に対してのハードルが低くなっています。
材質に関しても、ポリカーボネートで作られているカーポート以外は設置できるので、屋根に比べて設置できない材質は少ないです。
土地の有効活用
カーポートへの設置は、駐車場の上部のみを利用して設置できます。ほかの箇所を使用しないため、スペースを取らず土地の有効活用につなげられるでしょう。駐車場は電力を利用する場所に隣接されているため、自家消費することも容易です。
災害時に利用できる
災害によりインフラがダウンした際に、非常用の電力として使用できます。ソーラーカーポートには、停電中でも稼働できる機能が常備されており、太陽光パネルと同様に、晴れていれば発電が可能です。インフラがダウンしているときでも、継続的に発電してくれます。
ソーラーカーポートに設置する際の注意点
ソーラーカーポートは、屋根に太陽光パネルを設置する場合よりハードルが低くなっていますが、注意しないといけない点もあります。ここでは、ソーラーカーポートを設置する際に注意するべき点を解説しましょう。
カーポートの場所を確認する必要がある
ソーラーカーポートは屋根の設置に比べて、陰に隠れやすくなる恐れがあります。屋根の設置と違い、ソーラーカーポートよりも住居や建築物のほうが高いので、これらの陰になることがあるのです。
また、木で陰になることもあるので、カーポート周りの環境を充分に把握しておきましょう。
建築確認申請の提出
カーポートは法律で建築物に該当するため、建築確認申請の提出が必要です。提出先は各都道府県の土木事務所の建築課、もしくは市役所の建築確認窓口になります。建築確認申請を提出しないと違法な建築物と認定され、撤去を命じられかねません。
建築確認申請は設置業者に代行を依頼することもできるので、積極的に利用していくのがおすすめです。設置後に撤去を命じられることがないように、申請は必ずしておくようにしましょう。
まとめ
ここまで、ソーラーカーポートのおすすめ理由について、太陽光パネルが設置できない屋根もあわせて解説しました。ソーラーカーポートも太陽光パネルより安価ですが、一番小さいサイズの1台用でも100万円程かかります。
設置してから思ったよりも発電効率がよくない、申請漏れなどで撤去が命じられることがないように、事前の準備をすることが大切です。施工前に必ず業者が現地調査をするので、その際に確認事項は全て確認しておくようにしましょう。
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